大辞林 第二版 (三省堂)によると、誠とは「いつわりのない心。人に対してよかれと思う心。まごころ。誠意。真情。」となっています。
「武士道」では、「真のサムライは「誠」に高い敬意を払う」とあります。
武士にとって嘘をつくことあるいはごまかしは、等しく臆病とみなされました。武士は、自分たちの高い社会的身分が商人や農民よりも、より高い「誠」すなわち偽りのない心の水準を求められていると考えていました。
よく「武士に二言はない」という文言を聞きますが、仮に二言すなわち二枚舌を使った場合はその死をもって罪を償ったそうです。それほど、武士にとっては一度放った言葉には重みがあり、また偽りのないものだったということでしょう。
しかし、なぜそれほど「誠」が重視されたのでしょう?
それは、偽ることは人の弱さによるとされ、さらに弱さは不名誉なこととされたためだといいます。
この後で、「名誉」について述べる予定ですが、「武士道」ではあらゆる側面が有機的につながってある一つの道徳観を形成しているようです。
このカテゴリ(座右の書)の最後には、そのことをきちんと整理しておきたいと思います。



















