大辞林 第二版 (三省堂)によると、勇とは「心が強く、物事に恐れないこと。いさましいこと。勇気。」となっています。
「武士道」では、『論語』の一節を用いて「義を見てせざるは勇なきなり」と説明しています。つまり、「勇気とは正しいことをすることである」と。
とりわけ勇気というと、上記辞書にもあるように、「いさましさ」といった動的な面が強調されます。しかし、「武士道」ではどちらかというと「常に平静を保つ」といった精神的側面が重視されています。そのような精神を養うためには、「肝が据わった」状態になるよう修養が必要であるのです。
また、「勇」は生死を分ける場面でも重要視されています。やみくもに死ぬのではなく、「犬死」とならぬよう「生き延びる勇気」も必要なようであります。
先の大戦(読売新聞では「昭和戦争」と命名、以下この呼称を用いる)では、日本軍の「玉砕」が多数存在しましたが、今考えると軍の教育には「生き延びる勇気」を教えることはなかったのだろうと推測されます。本当に残念です。
戦争に限らず、ビジネスの場面であっても、「生き延びる勇気」が求められる場面があります。死ぬ(あきらめる)ことはある意味簡単です。生き抜く(あきらめない)ことこそが、真の勇気ではないかと感じることが多い今日この頃です。



















