大辞林 第二版 (三省堂)によると、大和魂とは「大和心。和魂。(漢学を学んで得た知識に対して)日本人固有の実務・世事などを処理する能力・知恵をいう。」となっています。
「武士道」では、「当初、エリートの栄光として登場した武士道が、やがて国民全体の憧れとなり、その精神となった。これが日本人の魂、すなわち「大和魂」の起源である」という主旨が書かれています。
武士道のすべての徳が、イコール大和魂ではないにしても、その徳に少しでも近づこうとするのが大和魂だと思います。
「大和魂」は、国民の中に自然に生じたものです。それは、日本の風土に固有のものであるといいます。そして、日本固有の産物であるサクラもまた、日本人の心に訴える花であるといいます。それは、単に日本固有の産物という理由だけではなく、サクラの花の美しさには気品があり優雅であることが、われわれ日本人の美的感覚を刺激するのだといいます。また、ある時期が来ると花びらが散ってしまいますが、このこともまた、自然の赴くままにいつでも命を棄てる覚悟がある、と解釈できます。これはまさに、武士道や大和魂に通じるものです。「サクラ」や「大和魂」は、日本の変化に富む四季や気候・風土が育んだまさしく日本人の心なのだと思います。
この「大和魂」を逆手に取ったのが、戦前の日本の軍隊です。あの無謀な昭和戦争に国民を巻き込み、そして日本を滅ぼしてしまったのです。日本人は時として、精神論で何事も乗り切ろうとする傾向があります。これは、「大和魂」の負の部分かもしれません。不屈の精神は重要でありますが、やはり現代社会においては科学的理論に基づいて行動すべきだと思います。その行動の裏側に、強い精神力を持つことが重要なのではないかと思います。



















