大辞林 第二版 (三省堂)によると、刀とは「「かた」は片、「な」は刃の意。武器として用いる刃物。」となっています。
「武士道」では、「刀はサムライの力と武勇の象徴とした」とあります。またサムライにとって刀は、単なる武器ではなく、彼らの忠誠と名誉の象徴でもあったというのです。
刀は、その持ち主の良き友として愛用されました。そして敬愛の念が高まると、ほとんど崇拝といっていいくらいの感情の移入が行われました。そのため、刀に対するいかなる無礼も、その持ち主に対する侮辱とみなされました。もし、床に置かれた刀を不注意にもまたぐようなことがあれば、たちまち斬られたでしょう。
江戸時代、「切捨て御免」という制度がありました。農民や町人が武士に対して無礼な行為に及んだ場合、武士が彼らを殺しても処罰されなかったのです。時にはこの特権が乱用され、無用な斬首が行われることもあったといいます。しかし、本来武士道では、適切な刀の使用を強調し、不当不正な使用に対しては厳しく非難し、かつそれを忌み嫌いました。やたらと刀を振り回す者は、むしろ卑怯者かあるいは虚勢を張る者とされました。
「負けるが勝ち」という格言があります。これは、真の勝利は暴徒にむやみに抵抗することではないことを意味しています。また、「血を見ない勝利こそ最善の勝利」という格言もあります。これらのことから、サムライの究極の理想は平和であることがうかがえます。
真のサムライとは、外見が穏やかで何事に対しても冷静沈着に対応し、刀を腰に差しているだけで相手に威圧感を与える、そのようなオーラというべきものを兼ね備えた人物ではないかと思います。「能ある鷹は爪隠す」ということを実践している人物、それが本当のサムライなんだと思います。



















